服用で死亡率が大幅UP?フェブリクの危険な副作用は本当なのか、その対処法は

服用で死亡率が大幅UP?フェブリクの危険な副作用は本当なのか、その対処法は

フェブリクと言えば飲むだけで尿酸値が一気に抑えられる痛風治療には欠かせない非常に便利な薬です。

しかし、最近そのフェブリクについてネットでは「服用すると死亡率がUPする」「やめても死亡率が上がったまま」といった少々気になる噂も目に留まります。

死んでしまうくらいなら薬を飲まない方が良いのではないか…とも思えてしまいますが、果たして噂の真偽はいかほどか、対処法はあるのかを解説してまいります。

フェブリクの使用で死亡リスクって本当?

フェブリクはネットで評判を調べると

  • 100人に1人が死亡
  • 死を招く薬として医療界で話題
  • 飲み続けるも地獄、止めるのも地獄

と、なかなか恐ろしい意見も見受けられますが、結論から言ってしまうと、実は指摘されているような死亡率UPについては特に気にする必要はありません

というのも、フェブリクを飲むような方はもともと以下のような色々な基礎疾患を抱えている可能性が高いものですが…

患者背景

高血圧(92.4%)、脂質異常症(86.4%)、細小血管疾患を持つ糖尿病(38.5%)、心筋梗塞の既往(38.6%)、心不全(20.1%)、脳卒中(14.8%)等

この報道ではこれを全て無視して「薬のせいで死亡者が出ている!」と主張されているためです。

これは言わば「点滴を使う末期患者の多くが死亡している、点滴は危険だ!」と言っているようなもので、真偽は報道に対する本当の医療界の総ツッコミからも推して知るべしと言えるでしょう。

sekkai@sekkai
高尿酸血症がある人の多くがその他の心血管系疾患のリスクもあるので健常人と比較して心筋梗塞などになりやすいだけなのに、まるでフェブリクの副作用で100人に1人が死亡するような書き方で、吉澤恵理氏が意図して書いたなら極めて悪質だしそうでないなら極めて不勉強すぎる。
午後2:42 · 2019年12月22日
Fizz-DI@Fizz_DI
この医療ジャーナリストを名乗る薬剤師、つい先日も「リリカの処方量」と「高齢者の交通事故」の相関関係を勝手に因果関係に決めつけるようなこと書いてましたが、また基礎疾患リスクを無視して薬が悪いみたいなこと書いてますね。

迷惑なので薬剤師名乗るのやめて欲しい😱
午後8:56 · 2019年12月22日
なかつ🐘503@gori3000man
こんなアホアホ記事を書いてしまう薬剤師…いつも勘弁してほしい。
論文を曲解、100人に1人が死亡って…。
薬剤師という肩書きを使って医療ジャーナリスト気取って書いてる場合ちゃうで…。
午後7:52 · 2020年1月9日
油沼 書籍色々発売中!!!!!@minddive_9
「死を招く薬」として医療の世界で話題になっている
↑どこで????だれが話題にしてる???何人くらいが話題にしてるん???
冒頭からアウト。
午前10:41 · 2019年12月23日

ちなみに、これには記事中で名前が出ていた公益財団法人「痛風・尿酸財団」の前理事長・鎌谷直之氏本人も

記事のインタビューに応じた同氏が、「死を招く薬」を補強する “実証的な”データを示しているかのように書かれているが、同氏は「(インタビューで)言った内容と全く異なる」と憤る。

引用元:https://medical-tribune.co.jp/news/2019/1226523417/

こんな表現は使いたくないのですが、正しくは「飲み続けるのは天国、止めるのは地獄」という方がまだ正しいと思います。

引用元:https://medical-tribune.co.jp/news/2019/1226523417/

と苦言を呈しています。

ということで、現在服用中の方や服用を検討されている方は安心して薬を服用していただいて問題ないでしょう。

ただし、こんな場合はご注意を

フェブリクのこんな症状にはご注意を

フェブリクは日本でも痛風治療薬としては一番人気を誇る鉄板の薬であることには変わりありませんが、副作用やリスクが皆無というわけでもありません。

薬である以上、少なからずリスクはあるので服用する上でこれはしっかり知っておく必要があるでしょう。

①副作用について

フェブリクは海外の臨床試験結果で「他の痛風治療薬を使用している患者に比べて心血管疾患リスクが高かった」との報告が挙げられていて、特に以下の心臓・血管絡みの症状には注意する必要があります。

  • 発生率:1~10%
    浮腫
  • 発生率:0.1~1%
    心房細動、胸痛/不快感、心電図異常、紅潮、脳出血、ほてり、高血圧、左脚ブロック、動悸、洞頻拍
  • 発生率不明
    狭心症、心房粗動、心臓のつぶやき、捻挫・打撲、低血圧、主要な心臓の有害事象(心血管死、致命的でない心筋梗塞/脳卒中)、心血管死、洞性徐脈、頻脈

また、以下の副作用が出る場合も要注意でアレルギー反応や脳卒中など重篤な症状の可能性があるため、ただちに医師の治療を受けてください。

  • 気絶するレベルの立ちくらみ
  • 心臓発作の症状(胸の痛みや圧迫感、顎や肩に広がる痛み、速い心拍、息切れ)
  • 肝臓のトラブル(右上の方の腹痛、異常な倦怠感、暗色尿、皮膚や目の黄変)
  • 脳卒中の徴候(特に体の片側の突然のしびれや脱力感、突然の激しい頭痛、発話の鈍化、視力やバランス感覚のトラブル)

②禁止事項について

このような副作用を及ぼす可能性があるため、以下の経験がある場合は必ず医師に相談してからフェブリクを服用してください。

  • 心臓の疾病
  • 心臓発作や脳卒中
  • 肝臓や腎臓の病気
  • レッシュ・ナイハン症候群
  • 臓器移植(腎臓、肝臓、肺、心臓)

薬の飲み合わせで競合するのはテオフィリンくらいではありますが、もし他に服用している薬があるようであれば念のためこの場合も相談した方が良いでしょう。

どうしてもフェブリクをやめたいなら

フェブリクを服用している方の中には以下のような疑念を抱いている方も少なくはないかもしれませんが…

  1. もう何年も薬を飲んでる
  2. 一体何年薬を飲み続ければ良いのか
  3. そもそもこの薬は長期間飲んで良いものか
  4. そろそろ飲まなくても大丈夫なのでは

残念ながら尿酸値が下がっているのは100%薬のおかげで、生活習慣が改善されていない以上、痛風は必ず再発します。

薬を飲んでいる間は嘘のように症状が治まるので「改善したかもor治ったかも」と思ってしまうかもしれませんが、これは大きな間違いで自己判断で薬を辞めるのはどの医師もまず推奨していません。

そのため、薬を辞めるためにできることは夢も希望もないかもしれませんが

  • 節制した食生活を送り
  • お酒もほどほどに
  • 暴飲暴食を慎む

のみとなります。

最後にもう一言だけ…

フェブリクは尿酸値を改善してくれはするものの、残念ながら体質そのものを改善をしてくれるわけではありません。

幸い今のところ長期服用によるリスクもそこまで指摘されてはいませんが、それでも飲まないに越したことはないので根治したい場合はぜひ生活習慣改善を頑張りたいですね。