アンタビュース500mg(Antabus)ノックビンジェネリック

アンタビュースとは

医薬品名

アンタビュース(Antabus)

メーカー

ノーベル(Nobel Ilac.)

有効成分

ジスルフィラム(Disulfiram )

効果・効能

断酒/アルコール依存症治療

剤形

錠剤(Tablet)

アンタビュースは、断酒サポートやアルコール依存症治療に効果のある医薬品です。

日本国内でも承認されている先発薬ノックビンのジェネリック薬です。

アンタビュースは抗酒薬に分類され、有効成分のジスルフィラムがアルコールの分解を邪魔することで、少量飲酒したでけでも二日酔いのような不快な状態になります。 そのため、飲酒への拒否感が生まれ断酒や節酒、アルコール依存症の改善に役立ちます。

一度服用すると作用が1～2週間持続するため、飲酒への欲求が復活してしまうのを抑えられます。
正しく服用を続ければ断酒効果は他の治療薬に比べて高くなっています。

また、最新の研究によって抗不安作用があることも分かっており、不安感を抑えながらアルコール依存症の治療が可能です。

服用中は、お酒だけでなくアルコールを含む食品や化粧品にも反応してしまいます。飲酒はもちろんアルコールを避けるようにしましょう。

製造元のノーベルは、トルコに本拠地を置く製薬会社です。国内だけでなく国際市場にも医薬品を提供しています。

効果・効能

アンタビュースは、断酒サポートやアルコール依存症治療に有効な医薬品です。

体内に入ったアルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドへと変わります。アセトアルデヒドは毒性が強く、吐き気や頭痛、顔面紅潮、頻脈などの原因となります。 その後肝臓内にあるアルデヒド脱水酵素により体に害のない酢酸に分解されていきます。

アンタビュースの有効成分のジスルフィラムは、アルデヒド脱水酵素の働きを阻害することでアセトアルデヒドが分解されにくいように作用します。

これにより、少量でもアルコールを摂取すると二日酔いのような不快な症状が引き起こされる仕組みです。

また、最新の研究によって抗不安作用があることも分かっており、離脱症状などによって生じる不安感を和らげる効果も期待できます。

症状のコントロールには役立ちますが病気を完治させるわけではないためご注意ください。
特に、アルコール依存症の場合は治療薬に加え、自助グループへの参加など薬以外の療法も組み合わせることが重要です。

飲み方・使い方

アンタビュースは、ジスルフィラムとして1日100㎎～500㎎を1～3回に分けて水かぬるま湯で服用してください。

1日の最大用量は500㎎です。2錠以上の服用はしないでください。

体内にアルコールが残っていない状態で服用をしてください。目安として飲酒した場合は12時間以上空けるようにしてください。

本剤を1週間服用した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の1/10以下の酒量を飲ませます。
飲酒試験の結果発現する症状の程度により本剤の用量を調整し、維持量を決めてください。

維持量としては、100㎎～200㎎で毎日続けるか、1週ごとに1週間の休薬期間を設けてください。

飲酒試験時に急激なジスルフィラムアルコール反応(顔面潮紅、血圧降下、胸部圧迫感、心悸亢進、呼吸困難、失神、頭痛、悪心・嘔吐、めまい、幻覚、錯乱、痙攣など)が現れることがあり ますので、本剤の服用量や飲酒量などを考慮して慎重に飲酒試験を行ってください。

薬は常温保管が可能ですが湿気、熱、日光をなるべく避けてください。
また、ペットや子供がいる場合には誤飲・事故を避けるため保管場所にも細心の注意を払ってください。

副作用

アンタビュースは使用により以下の副作用が起きることがあります。
これは一般的かつ一時的なもので医師の治療も不要です。

体が慣れるにつれ低減していくものでもありますが、もし症状が持続したり程度が気になる場合には医師に相談しても良いでしょう。

服用後に以下の症状が現れる場合もあります。その場合はただちに医師の治療を受けてください。

相互作用

アンタビュースの有効成分ジスルフィラムはアルコールに反応しますので、併用しないでください。

どんなにお酒が強い方でも、ジスルフィラムの作用によりアルコールの分解が抑えられるため、少量であっても急性アルコール中毒時の症状が現れる場合があります。

また、以下に挙げる薬を服用している場合は医師に相談の上、安全性を確認した上で服用してください。

ただし、薬に影響を及ぼす可能性は他にも処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が考えられます。
気になる場合は必要に応じて医師に相談の上、安全性を確認した上で使用してください。

禁忌・注意点

アンタビュースの有効成分ジスルフィラムにアレルギーがある場合は使用しないでください。

また、以下の該当する方は使用しないでください。

以下に該当する方は使用に注意が必要です。事前に医師に確認を行ってください。

以下の点に注意が必要です。

服用によって、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こる場合があるため、自動車の運転などの危険を伴う危機の操作及び高所でも作業は行わないでください。
服用中はアルコールを含む食品の摂取や化粧品の使用は避けてください。
また、カフェインの作用を増加させる可能性がありますので、コーヒーや紅茶、カフェイン入りの栄養ドリンク剤、チョコレートなどを過剰に摂取しないよう注意してください。