プロバンサイン15mg(Propantheline)
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※商品は使用により副作用を生じることがあります。使用は自己責任となりますため、お客様ご自身にて効果・用法用量などを十分ご理解の上、輸入代行をご依頼ください。
※パッケージや説明書が付属せず簡易包装・PTPシートのみでの配送となる場合がございますが、ご了承ください。
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プロバンサインの詳細
プロバンサインとは
- 医薬品名
- プロバンサイン(Pro-Banthine)
- メーカー
- ファーマシー・リテイリング/アスペン・ファーマ(Pharmacy Retailing/Aspen Pharma)
- 有効成分
- プロパンテリン(Propantheline)
- 効果・効能
- 消化性潰瘍 / 頭・背中・脇など全身の発汗(多汗症) / ワキガの改善
- 剤形
- タブレット(tablet)
- 先発薬
- プロバンサイン
- 飲むだけで全身の発汗を抑制 飲み薬なので全身の発汗に対して高い効果があります。頭皮や顔、背中などパースピレックスで対応でしにくい部位の汗も抑えることができ、効果も1錠で4~5時間ほど持続します。
- ワキガの臭い対策にも有効 汗の発生そのものを抑える効果があるためワキガの対策としても効果的で、デオドラントとの相乗効果で強力に臭いの発生を抑えます。
- 腹痛や下痢にも効果あり この薬はもともと消化性潰瘍の治療薬で、胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多症、幽門痙攣、胃炎、腸炎、過敏大腸症、膵炎、胆道ジスキネジーなど多くの消化器系の症状に対しても効果が見込めます。
プロバンサインは飲み薬としての制汗剤で、1錠飲むだけで全身の発汗を4~5時間に渡って抑えることができる便利な薬です。
有効成分のプロパンテリンは汗の分泌に関わるアセチルコリンを抑えるはたらきがあり、局所的な多汗症に限らず全身の場合や代償性発汗など幅広い発汗に対して有効性があります。
この抗コリン作用は他にも胃腸や泌尿器系の筋肉を弛緩させる効果などもあり、消化管のぜんどう運動を抑えて腹痛や下痢の抑制にも役立ちます。
プロバンサインは緑内障、重症筋無力症、胃や腸の閉塞、膀胱閉塞、重度の潰瘍性大腸炎、中毒性巨大結腸症がある場合は服用しないでください。
効果・効能
プロバンサインを服用すると有効成分プロパンテリンの効果により発汗の原因物質をアセチルコリンを阻害、多汗の改善に役立ちます。
全身の発汗を強力に抑えることができるほか、特にパースピレックス(塩化アルミニウム)が塗布できない範囲の発汗にも効果的です。
パースピレックス(塩化アルミニウム)との併用も可能ですが、運動中や夏季は熱中症や脱水症状に十分にご注意ください。
プロバンサインの持続時間自体は4~5時間ほどで追加服用により効果を延長することもできます。
腸、膀胱、眼など体内の様々な平滑筋組織に存在するムスカリン受容体に対する神経細胞によって産生されるアセチルコリンは汗腺から発汗を誘発する原因物質と考えられています。
プロパンテリンはエクリン汗腺のムスカリン受容体に結合するため、アセチルコリンの結合を阻害することで発汗を抑制する効果を表します。
飲み方・使い方
プロバンサインは必要に応じて1錠を水またはぬるま湯で服用してください。制汗の効果は服用後1時間ほどで効き始め、その後4~5時間ほど持続します。
最大で1回2錠、1日8錠まで使用可能なため朝昼夜と1日3~4回の複数回に渡って服用することで1日中発汗を抑えることも可能です。
薬は常温での保管が可能ですが、なるべく湿気や熱、日光を避けてください。
また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
プロバンサインは服用すると以下の副作用が起きることがあります。
これらは一般的な副作用で治療も不要ですが、どうしても程度が気になる場合は医師に相談しても良いでしょう。
主な副作用
- 顔の赤らみ(ほてり、赤味がかる、ピリピリする感覚)
- 頭痛、めまい
- 胸やけ、吐き気、胃のむかつき
- 視覚異常(かすみ目、色覚の変化)
- 鼻水や鼻づまりや鼻血
- 睡眠障害(不眠症)
- 筋肉痛、腰痛
ただし、服用中に以下の症状が現れる場合はただちに医師の治療を受けてください。
治療が必要な症状
- 下痢
- 心拍の速く激しい鼓動、胸のはためき
- 目の痛みや充血、光の周りに虹のような輪が見える
- 排尿痛・排尿困難
- 排尿がほとんど(または全く)ない
特に以下の症状が見られる場合はアレルギー反応の可能性が考えられるため緊急の治療を受けてください。
アレルギー反応の徴候
- じんま疹
- 呼吸困難
- 顔、唇、舌、のどの腫れ
プロバンサインの有効成分プロパンテリンは服用により以下の副作用を引き起こすことがあります。
一般的な副作用
- 口腔乾燥、発汗減少
- 眼に対する有害作用(霧視、散瞳、毛様体筋麻痺、眼圧上昇など)
発生率は不明
- 膨満感
- 便秘
- 唾液分泌量減少
- 口渇
- 口腔乾燥
- 悪心
- 嚥下困難
- 嘔吐
- 視力調節障害
- 霧視
- 毛様体筋麻痺
- 眼圧上昇
- 眼圧上昇
- 光過敏
- 散瞳
- 瞳孔散大
- アレルギー性皮膚炎
- 無汗症/発汗減少
- 皮膚乾燥
- 蕁麻疹
- その他の皮膚症状
- 不整脈
- 徐脈
- 紅潮
- 熱中症
- 動悸
- 頻脈
- めまい
- 眠気
- 頭痛
- 味覚消失
- 勃起不全(インポテンス)
- 乳汁分泌抑制
- 排尿遅延
- 尿閉
- 不眠症
- 精神錯乱
- 神経過敏
- 会話困難
- 気管支分泌物減少
- アナフィラキシー
- 衰弱
相互作用
プロバンサインの有効成分プロパンテリンには消化管の働きを遅くする作用があるため、口から服用する薬を体が吸収しにくくなることがあります。
使用中に経口薬があまり効かないようであれば医師に相談してください。
また、その他にも以下に挙げる薬を服用している場合は、医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。
医師に相談する必要がある薬
- 不整脈の治療薬
- 鬱病、不安障害、気分障害など精神疾患を治療する薬
- かぜ薬・アレルギー薬(ベナドリルなど)
- パーキンソン病治療薬
- ステロイド薬
- 胃の病気、乗り物酔い、過敏性腸症候群の治療薬
- 過活動膀胱治療薬
- 喘息の薬(気管支拡張薬)
- 眠気を催す薬(オピオイド薬、睡眠薬、筋弛緩薬、不安障害や発作の薬)
その他にもプロパンテリンとの相互作用を引き起こす可能性は処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分で挙げられます。
これらの相互作用はあくまで代表的なもののみで全てについて列挙しているわけではないためご注意ください。
禁忌・注意点
もし、有効成分のプロパンテリンにアレルギーがある場合や以下に該当する場合はプロバンサインを服用しないでください。
薬を服用できないケース
- 胃・腸閉塞(麻痺性イレウスを含む)
- 緑内障
- 膀胱閉塞やその他の排尿障害
- 重度の便秘
- 重症潰瘍性大腸炎や中毒性巨大結腸症
- 頻脈、低血圧、息切れ、手足の冷えを伴う活動性出血
- 重症筋無力症
- 18歳未満の場合
医師に確認が必要な既往歴・症状
- 神経筋疾患
- 心疾患や不整脈
- 高血圧
- 潰瘍性大腸炎などの腸疾患
- 肝・腎疾患
- 食道裂孔ヘルニアまたは逆流性食道炎(GERD)
- 甲状腺疾患
- 人工肛門造設術または回腸人工肛門造設術
- 妊娠中または授乳中
なお、この薬は発汗が抑えられることにより熱中症や脱水症状を引き起こしやすくなります。暑い時期の日中や運動中には十分にご注意ください。
また、この薬は反応速度に影響することがあるため体に与える影響がわかるまでは運動や運転、危険な活動も避けてください。
その他にも、高齢者は薬の効果により敏感にやることがあるためご注意ください。
よくある質問
- Q.パースピレックスとの併用は可能ですか?
- A.はい、お互い制汗の仕組みが異なるため両方使用することでさらに高い効果が期待できます。ただし、制汗による熱中症には十分にご注意ください。
- Q.長期的に服用していていても健康に問題はないものでしょうか。
- A.はい、長期服用でも問題はありませんが気になるようであれば半年に1回ほどのペースで血液検査を受けるとより確実です。
- Q.1錠で効果がないのですが、一度に2錠飲んでも問題ないでしょうか?
- A.はい、一度に2錠を4回まで合計8錠までであれば増量が可能です。